聞きながら綴る 出羽三山精進料理

 

山形県羽黒町に伝承されている精進料理の教室に参加してきました。

今回の精進料理は出羽三山に登る前に身を清めるための料理で

宿坊のおかみさんたちに代々伝承されてきた味だそうです。

その中で今回教え頂いた味は

”胡麻豆腐”(写真:真ん中)と”もってのほかとからとりのクルミあえ”(写真:左上)

”もってのほか”はきれいな紫の食用菊でシャキシャキ。

“からとり”はズイキのことで、クルミとねっとりからまって味わいと食感を楽しめておいしい。

また、料理は山での修行の内容も表現されているそうです。

他には、(右から時計回りで)かのか(きのこ)のおひたし、

巻揚げの炊いたもの、塩ワラビの煮付、

アケビの味噌いため(山形では身ではなく、皮を使います)

どんごえ(いたどり)の粕漬け、湊揚げ、もだし(きのこ)のお味噌汁。

かなりお腹も舌も満たされました。

 

また、一緒に頂いた”薬湯”(とうゆ)はきれいな黄金色のお茶で

月山の山頂にある薬湯小屋でしか頂けないものだとか!

ドクダミや熊笹とたくさんの薬草が入っていて滋味深ーい味です。

 

出羽三山の山伏修行の伝統とともに伝えられて来た、羽黒町の精進料理。

山の恵みを頂く知恵が基本になっています。

今ある自分の食生活にも、様々な知恵を蓄えていけら楽しいな。

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