さくらまち・わたり

福島市でおととしからスタートしていたプロジェクト「さくらまち・わたり」。6戸の分譲住宅ですが地元の建設会社の心意気のもと、これまでないような豊かな環境を作り出せればと思って設計させていただいております。

場所は福島市でも中心部にちかく閑静な渡利地区。利便性も高く人気のエリアです。埋蔵文化財があり、測量と分筆登記に時間がかかりましたが、先月ようやくモデルハウスとなる1棟目の住宅の工事が始まりました。

コンセプトは「共感する」ということ。建売分譲住宅において、最大公約数的顧客を想定して設計する家は特徴のないものになりがちです。これまでのニュータウンがそうだったように、無個性の家が並んだ風景は地域の個性をなくし、魅力のない住宅地は将来的に代替わりができないなど地域コミュニティとしての持続性も問われています。

このプロジェクトは、6戸の小さな分譲地だからこそできる新しい「集まる形」を追求するものとして、「共感」「コモンスペース」をキーワードに積極的に家と外部の共有空間を利用する暮らしの提案をしています。

1棟目の住宅では「通り土間」を設け、あえて玄関をなくしていろいろな利用ができる土間のある家を設計しました。吹き抜けを利用して壁一面の本棚を作り図書館のように好きな読書を楽しむ人もいれば、自転車やボルダリングなど、アウトドアやスポーツを楽しむにも使いやすい。土間に簡単なキッチンを設け外と一体の空間としてオープンな食空間(カフェなども)をするのも楽しそう。

そんな暮らしを楽しむ人たちが、お互いに近所付き合いをしながらそれぞれに楽しみを共有できる関係性が実現できればと考えました。

もちろん、構造や設備、断熱性は建設会社のプライドをかけて高いグレードになっていますが、ロングライフデザインをテーマにして、材料や設備の耐久性だけでなく使い方も含めて時代の変化に対応できるようにしています。

1棟目の完成は4月ごろの予定。ご検討の方は早めにお問い合わせください。

さくらまち・わたり https://www.sakuramachi-watari.jp/

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